更新通知が出ているのに触れない理由
中小企業や小規模事業者のホームページでよく伺うのが、「WordPressの管理画面に本体やプラグインの更新通知が出ているけれど、ボタンを押して画面が真っ白になったりレイアウトが崩れたりするのが怖くて触れない」というお悩みです。
制作から3〜5年以上が経過したサイトでは、当時の制作担当者がすでにいなかったり、独自のテーマ(テンプレート)と複数のプラグインが組み合わさっていたりするため、慎重になるのは当然のことです。
無理にその場で更新ボタンを押す前に、まずは次の3つの観点で現状を整理することをおすすめしています。
なぜWordPressの放置・更新停止がリスクになるのか
「見た目には普通に表示されているから、このままでも問題ないのでは」と思われがちですが、更新が数年止まったWordPressには主に3つのリスクが潜んでいます。
1. プラグインや古いPHPバージョン経由のセキュリティ懸念
WordPress自体のシェアが非常に高いため、古いバージョンのプラグイン(お問い合わせフォーム、スライダー、SEOプラグインなど)の脆弱性を狙った自動プログラムによるアクセスが日常的に発生しています。改ざんやスパム送信の踏み台にされると、取引先からの信用問題に直結します。
2. レンタルサーバー側のPHP自動アップデートによる表示不具合
契約しているレンタルサーバーがセキュリティ維持のためにPHP(プログラム言語)のバージョンを引き上げた際、古いWordPressテーマやプラグインが対応できず、ある日突然サイト上部に見慣れないエラー文字列が出たり、画面が真っ白になったりすることがあります。
3. お問い合わせフォームの不達
フォーム用プラグインの仕様変更やメール送信認証(SPF/DKIM等)の厳格化により、「お客様がフォームから送信したのに、会社のメールボックスに届いていなかった」という機会損失が気づかないうちに起きているケースも少なくありません。
1. サイトで実際に使っている機能を棚卸しする
まずは、現在のホームページが「日々どのような役割を果たしているか」を確認します。
| 機能の種類 | 具体例 | 構成の見直し方針 |
|---|---|---|
| 情報掲載が中心 | 会社概要、事業・製品紹介、実績、アクセス | 静的配信(Cloudflare Pages等)へ移行しやすい |
| 定期的なお知らせ | 新着情報、休業案内、セミナー告知 | お知らせ部分のみ管理画面(microCMS等)に分けると管理しやすい |
| 動的システム機能 | 会員ログイン、複雑な空き枠予約、EC決済 | WordPress継続、または専用システムとの併用が向いている |
実は「当時はいろいろなプラグインを入れたものの、今実際に使っているのは固定ページの表示とお知らせ投稿、お問い合わせフォームだけ」というケースが非常に多く見られます。必要なページ数の考え方については、固定5ページとお知らせで足りる会社のサイトとはでも詳しく解説しています。
2. お知らせ更新の手順が社内で属人化していないか
次に確認したいのは、「休業案内や新着情報を1件出したいときに、社内で迷わず出せるか」という点です。
- 管理画面の項目が多すぎて、どこを触ればよいか分からない
- ブロックエディタや古いカスタムフィールドの操作が難しく、担当者が変わるたびに止まってしまう
- スマートフォンで見たときに文字や表がはみ出してしまう
もし「お知らせを更新したいだけなのに、サイト全体の設定画面に入るのが怖い」という状態であれば、普段のページ(固定ページ)と、更新する部分(お知らせ管理画面)を切り分ける構成が有効です。
3. WordPressを続けるか、静的サイトへ刷新するかの目安
すべてのWordPressサイトを別の仕組みへ移行すべきというわけではありません。それぞれの特徴を比較して、自社の運用体制に合った方を選ぶことが大切です。
WordPressを継続・保守したほうがよいケース
- 会員専用ページや予約システムなど、プラグインの動的機能を業務で毎日使っている
- 週に何度も多数のスタッフが異なる権限で記事やページを作成・編集している
- 専任のWeb担当者または保守委託先がおり、毎月のバックアップとアップデート検証を行える
静的配信(Cloudflare Pages)+microCMSへ刷新しやすいケース
- 主な役割が「会社の強み・事業内容を伝え、問い合わせや試作・見積相談につなげること」である
- 固定ページは5ページ前後(トップ、会社案内、サービス、お問い合わせ、プライバシーポリシー/FAQ)に整理できる
- 日常のプラグイン更新やサーバー管理の対象をできるだけ減らしたい
- ページの表示速度を速くし、AI検索の時代に会社のホームページへ載せたい情報で触れているような整理された構造へ一新したい
「自分の場合はどうすれば?」と思ったら
30分の無料相談で、あなたの状況に合ったアドバイスをします →移行・刷新を進める際の安心ステップ
「今のサイトから切り替えるときに、一時的にサイトが見られなくなったり、メールが使えなくなったりしないか心配」というお声もよくいただきます。実務では以下の手順を踏むことで、業務を止めずに安全な切り替えが可能です。
- 現行サイトの調査とドメイン・メール環境の確認(ネームサーバーやメールサーバーの構成を事前に把握)
- テスト環境(非公開URL)での新サイト構築(現行サイトを表示したまま、別環境で5ページ+お知らせを構築)
- お知らせ管理画面(microCMS)のテスト入力とフォーム送信テスト
- 表示切り替え(DNS設定変更)とSSL証明書の有効化(メール送受信に影響が出ない方法で切り替え)
まとめ:まずは公開ページの確認から
更新が止まっているサイトを見直す際は、「いきなり全部作り直す」のではなく、残したい情報・機能と、手放してよい管理負担を切り分けることが第一歩になります。
ひとりDXでは、現在の公開ページを拝見したうえで、WordPressのまま整えるほうがよいか、固定5ページ+お知らせ更新+毎月の保守・解析改善が揃った定額オールインワンプラン(月額29,800円・税別〜)で刷新するほうがよいかを、20〜30分の無料相談で一緒に整理しています。お気軽にお声がけください。
更新作業前に必ず確認したい「3つの控え」
社内でどうしてもWordPressの更新作業を行う場合や、外部へ調査を依頼する前に、以下の3つの情報が手元にあるかをまず確認してください。
1. レンタルサーバーの契約情報(管理画面ログイン情報)
- どこのサーバー会社(エックスサーバー、さくらインターネット、ロリポップ、お名前.com等)を使っているか
- サーバー管理パネルへのログインID・パスワードが社内で把握されているか
- 万が一画面が真っ白になった際、サーバー側の自動バックアップから復元できる設定になっているか
2. ドメイン(URL)の管理会社情報
- ドメイン(〇〇.co.jp や 〇〇.com)をどの会社で取得・管理しているか
- ドメインの更新期限や登録メールアドレスが、すでに退職した担当者の個人アドレスになっていないか
3. 現在のWordPressおよびPHPのバージョン
- WordPress管理画面の「サイトヘルス」または「更新」メニューで、現在のバージョンがいくつになっているか
- 使用しているテーマが「市販テーマ(SWELL、Lightning、TCD等)」か、「制作会社独自のオリジナルテーマ」か
オリジナルテーマ(独自制作)のWordPressで特に注意すべき点
制作会社がゼロから組んだオリジナルテーマ(管理画面の「外観>テーマ」に自社名などが入っているケース)は、特定のPHPバージョンや古いプラグインの仕様を前提に書かれていることが多くあります。
この場合、管理画面からワンクリックでプラグインやWordPress本体を更新すると、以下のような現象が起きることがあります。
- トップページのメイン画像(スライダー)が消える・動かなくなる
- お知らせ一覧の日付やカテゴリ表示が崩れる
- お問い合わせフォームの確認画面から先に進めなくなる
- 管理画面自体にログインできなくなる(HTTP 500エラー)
そのため、独自テーマで3年以上更新が止まっている場合は、「そのまま更新ボタンを押す」よりも、テスト環境に複製して検証するか、プラグインに依存しない静的サイト(Cloudflare Pages+microCMS)へ作り替えるほうが、結果的に費用もリスクも小さく済みます。
よくある質問(WordPress保守・移行判断編)
Q1. 今のサーバー代や保守費用と比べてコストはどう変わりますか?
これまで外部にWordPressの保守管理費だけを毎月1〜3万円支払っていた場合、ひとりDXの定額オールインワンプラン(月額29,800円・税別〜)に切り替えることで、サイト全体の新規リニューアル(固定5ページ+お知らせ)に加え、毎月の保守点検・上級ウェブ解析士によるアクセス解析レポート・月次の小改修までを一つの定額予算内でまかなうことができます。
Q2. 会社のメールアドレス(info@〜など)も同じレンタルサーバーで使っていますが大丈夫ですか?
はい。メールサーバーは現在のレンタルサーバーに残したまま、Webサイトの表示(wwwあり/なし)だけをCloudflare Pagesへ安全に切り替える構成が可能です。事前にDNSレコードを確認したうえで手順をご案内します。
初回無料相談(20〜30分)で確認できること
「自社のサイトもこの方法で整理できるか知りたい」という場合は、現在のサイトURLをお知らせいただければ、以下の項目を事前に確認したうえでお話しいたします。
- 現在のページ構成のうち、そのまま活かせる強みと整理したい箇所の切り分け
- スマートフォン表示および問い合わせ導線の改善ポイント
- 公開後の運用体制(自社で更新したい範囲と、月次サポートに任せたい範囲)の確認
- ご希望のスケジュールに合わせた移行手順と定額プランのご案内
無理な売り込みは一切ありませんので、まずは現状の整理からお気軽にお声がけください。

