「うちのサイト、ちゃんと機能してるのかな」

こう思いながらも、何をどう確認すればいいか分からず放置している一人社長は多い。Webサイトを作ったのは数年前で、それ以降手を入れていないという話はよく聞く。

上級ウェブ解析士として、クライアントのサイトを診断するときに必ず見るポイントがある。その中でも、専門知識がなくても自分で確認できる10項目をまとめた。

10項目のチェックリスト

1. 表示速度

確認方法: PageSpeed Insights にURLを入力する。

  • モバイルスコアが50未満なら要改善
  • 「Largest Contentful Paint(LCP)」が2.5秒以上なら遅い
  • 画像の最適化が最も効果的な対策

表示が遅いサイトは、ユーザーが待てずに離脱する。Googleの調査では、表示に3秒以上かかると53%が離脱するとされている。

2. モバイル対応

確認方法: スマホで自分のサイトを開いてみる。

  • 文字が小さすぎないか
  • ボタンがタップしやすいか
  • 横スクロールが発生していないか

今はアクセスの70%以上がモバイルからというサイトも珍しくない。PCで見ているだけでは気づかない問題がある。

3. SSL証明書(https)

確認方法: ブラウザのアドレスバーに鍵マークが表示されているか。

  • 「保護されていない通信」と出ていたら即対応が必要
  • レンタルサーバーの管理画面で無料SSLを有効化できることが多い
  • SEOにも影響する

4. GA4の設定

確認方法: GA4 にログインして、直近7日のデータが入っているか。

  • データが0なら、タグが正しく設置されていない可能性が高い
  • リアルタイムレポートで自分のアクセスが反映されるか確認
  • GA4タグは<head>内に入っている必要がある

GA4が入っていないサイトは、目隠しで経営しているのと同じだ。

5. CTAの有無

確認方法: トップページに「問い合わせ」「予約」「申し込み」ボタンがあるか。

  • スクロールせずに見える位置にCTAがあるか
  • ボタンの文言は具体的か(「詳しくはこちら」ではなく「無料相談を予約する」)
  • 全ページに導線があるか

CTAがないサイトは、お店に入ったのにレジが見つからない状態と同じ。CTA改善でWebからの問い合わせが増えた事例はWebから月3件の相談が来るようになるまでの記事で紹介しています。

6. メタ情報(title/description)

確認方法: Googleで「site:自分のドメイン」で検索する。

  • 各ページのタイトルが表示されるか
  • descriptionが「このページの説明はありません」になっていないか
  • 全ページが同じタイトルになっていないか

メタ情報は検索結果でのクリック率に直結する。

7. 構造化データ

確認方法: リッチリザルトテスト にURLを入力する。

  • 組織情報やパンくずリストが認識されているか
  • FAQの構造化データがあればリッチスニペットに表示される可能性がある
  • エラーが出ていないか

8. 内部リンク

確認方法: 記事ページから他のページへのリンクが3つ以上あるか。

  • 関連記事のリンクがあるか
  • カテゴリページへの導線があるか
  • 孤立しているページがないか

内部リンクはSEOの基本であり、ユーザーの回遊率にも影響する。

9. ページの読み込み順序

確認方法: ブラウザの開発者ツール > Network タブで確認。

  • 大きな画像が最初に読み込まれていないか
  • JavaScriptが表示をブロックしていないか
  • フォントの読み込みで表示がガタつかないか

10. フォームの動作

確認方法: 実際に問い合わせフォームからテスト送信する。

  • 送信完了後に確認画面が表示されるか
  • 自動返信メールが届くか
  • 入力エラー時のメッセージは分かりやすいか

意外と「フォームが壊れていた」というケースは多い。最低でも月1回はテスト送信をしたい。Webサイトからの問い合わせが来ない根本原因については、Webサイトがあるのに問い合わせゼロ。まず確認すべき3つの原因の記事も参考にしてほしい。

「自分では難しい」と思ったら

10項目のうち、1〜3個は自分で対応できる内容だと思う。でも残りは専門知識が必要なものも多い。

そんなときは、30分の無料診断を使ってほしい。上級ウェブ解析士が、あなたのサイトを実際に見て、優先すべき改善点をお伝えする。

FAQ

Q. チェックリストは全部やらないとダメですか?

全部やる必要はない。まずは「GA4の設定」と「CTAの有無」だけでも確認してみてほしい。この2つが最もインパクトが大きい。

Q. 表示速度のスコアが低いのですが、どうすれば?

画像の最適化が最も効果的。WebP形式への変換、遅延読み込みの設定、不要なプラグインの削除などが定番の対策。

Q. 無料で使える診断ツールはありますか?

PageSpeed Insights、Google Search Console、GA4、リッチリザルトテスト。すべてGoogleが無料で提供している。この4つで基本的な診断はできる。


あわせて読みたい


ここまでの整理

Webサイトの健康診断は、定期的にやるべきだ。10項目すべてを一度にやる必要はない。まずはGA4とCTAの2つだけ確認する。そこから始めて、1ヶ月ごとに1〜2項目ずつ改善していけばいい。

「自分のサイトが今どんな状態か分からない」という不安は、チェックリストを通すだけで解消できる。それでも判断に迷うことがあれば、無料診断を活用してほしい。

チェック結果の活かし方

10項目をチェックしたら、それで終わりではない。重要なのは、結果を元に行動すること。

優先順位のつけ方

すべてを同時に改善する必要はない。以下の順で取り組むと効率がいい。

  1. GA4が入っていない → 最優先。データなしでは改善の方向性が分からない
  2. CTAがない → 次に優先。せっかくの訪問者をコンバージョンにつなげる導線がない
  3. SSL未対応 → セキュリティリスクがある。レンタルサーバーで無料対応可能
  4. 表示速度が遅い → 画像最適化から着手。最もコスパが高い
  5. 残りの項目 → 月1項目ずつ改善していく

改善の効果を測定する

改善前と改善後で、GA4の数字がどう変わったかを記録する。たとえば:

  • CTA追加前後のCV率の変化
  • 表示速度改善前後の直帰率の変化
  • メタ情報修正前後の検索からのクリック率の変化

この「施策 → 計測 → 判断」のサイクルを回すことが、Web解析の本質だ。